
Kunpei KOSAKA | 小坂 薫平
1995年、秋田県生まれ、東京育ち。東京海洋大学卒。
モリを片手に素潜りで海へ潜り、巨大な魚を突く、プロスピアフィッシャー。
年間250日を国内外の海で過ごす放浪生活を送ってきた。
もっとも原始的な「素潜り・手銛」という手法で、巨大な魚相手に身一つで挑み続けるスタイルは、世界的にも類を見ないものである。
素潜り潜水68m、息止め6分45秒。肺活量8.3L。
2014年、東京海洋大学への入学で、海中の世界へ。
2019年、日本人初となるスピアフィッシング世界記録を樹立。以降、現在まで六つの世界記録を樹立。
2025年、「100㎏超のイソマグロを仕留める」という自身最大の目標を成し遂げる。前人未到のテーマは、現代スピアフィッシング界に残された最難関の未踏峰の一角であった。実に11年に及んだ挑戦の様子は、ドキュメンタリー映画「Mission100」として放映予定。
2026年、「第30回植村直己冒険賞」受賞。前人未到100kg越えのイソマグロを素潜りで仕留めた功績が、”自然界の真理を、自らの命を賭けて体感するという、哲学的で独創的な探求。”と評価された。
本来人間がいる場所ではない「海」という場所へ、たった一息で入っていき、モリで自分より大きな魚を狙う。
それは、一方的に魚を殺すのではなく、こちらも命を失う可能性を多分に孕んだ行為である。
単に魚を食べたいだけなら、お店で買えば良い。
より安全で確実なやり方は他にいくらでもある。
ではなぜ、前時代的で不合理なこの行為に、自分はここまで取り憑かれているのだろう。
それは恐らく一生かかっても答えが出ることのない、永遠の葛藤だ。
海が好きな自分にとって、そこに息づく命はとても尊い。
だが、単に観察者として海中に入るだけでは決して見えてこない海の一側面がある。
生きるということ、すなわち「食う食われる」であるという生物としての本質。
海とは、命とは、そして、生きるとは一体なんなのか。
魚突きという海との一つの接し方を通じて、一生をかけ考え続けていたい。
