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長崎大学水産学部で特別授業

長崎大学水産学部で特別授業をさせていただく機会に恵まれました。
実は東京海洋大時代の研究室での指導教官だったK先生が、長大で教鞭をとっておられるというご縁があり、この度特別授業を設けてくださいました。
学部生の頃、卒論研究では「オオメマトウダイ」というあまり知られていない深海魚の資源生態について研究をしていました。この魚は天皇海山というハワイ北方に広がる公海域で漁獲されているのですが、あまり生態がわからぬまま漁獲量が増えている状況でした。自分の研究の妥当性はいまだにわかりませんが、少なくとも自分の研究結果としては200歳近い個体もサンプルには混じっており非常に長寿であること、そして性成熟年齢も20数歳ということで、人間による漁獲活動の影響をとても受けやすいと予想されました。そしてサンプルを解析すると、性比に偏りが生じつつあり、乱獲の兆候が見え始めていました。

自分は「深海魚を研究したい」との思いを抱き、東京海洋大の門を叩きました。深海魚を専門に研究するという場所は学内にはなかったこと(当然ですが、深海というのはあくまで一フィールドに過ぎないのです)、そして入学後しばらくして出会った魚突きの世界に魅了されてしまったことなどが重なり、一時は深海への憧れを忘れていたのですが、学部三年の秋にK先生との出会いに恵まれ、思いがけないことから「深海魚研究への切符」が舞い降りてきたのでした。

K先生の応用資源動態学研究室は大学院の、しかも隣の学科のラボだったので、転学科を申請し、学部生ながら受け入れていただけたですが、転学科の際の面接官が、たまたまK先生の大学同期だったということなども重なり、すんなりことは進みました。動態研は水産庁の研究機関である「水産教育研究機構」の中にあったため、周りは本職の研究者の方達ばかり。その中で水研が収集していた貴重な深海魚のサンプルなどにも日常的に触れる機会があったりと、自分としては大学に入った意味を大いに満たす素晴らしい経験をさせていただきました。

K先生は常々、どっちつかずで好奇心旺盛、思いのままにふらふらと歩む自分を面白がって?くださり卒業後も色々目にかけてくださいました。

そうした縁もあり、こうして卒業後に長崎に読んでいただけたことは自分にとってとても嬉しく、また先生が学生さんから民間の方々まで、様々な形で長崎の海に情熱を持って向き合う方々と引き合わせてくださったりもし、アツい夜となりました。

翌日以降は、K先生のご好意で車を貸していただき、県北部にいる潜り仲間で、ジビエの加工所「そのぎミートセンター」をやっている友人を訪ね、ジビエ加工の現場を見せてもらったり。とても充実した滞在でした。

K先生、長崎大の学生さんはじめ、自分の話を聞きにお集まりいただいた方々!皆様どうもありがとうございました。

また長崎の海に戻ってきたいと思います。